受入れ企業の声

当組合を通して外国人実習生を受入れられた企業様へのインタビューです。

丸久鋼材株式会社 興梠 工場長
2021.09.01 公開

丸久鋼材株式会社 興梠 工場統括長

事業内容
鋼材販売/鋼材加工(溶接ロボット)
会社H.P
https://www.marukyu-k.com/
受入人数
技能実習生12名(2021年8月現在/事業所全体)

実習生の受入れ事業を始めようと思われた
経緯・きっかけについて教えてください。

最初に受け入れを始めたのは15年前です。北京オリンピックを控え鋼材需要が高まった時期に、実習生の受入れを始めました。最初は中国人3人、その後ベトナム人へと移行し、現在に至ります。

実習生の受入れに対して不安はありませんでしたか?

最初は不安はありました。中国人の場合は全て漢字で伝える必要がありますし、ベトナム人においても環境の違いがあります。しかし、不安は最初だけで、すぐに払拭されました。実習生の一生懸命さに応えなければと、こちらも精一杯対応しました。

また、初めて受入れる年の実習生は一期生となり、同国の先輩からの情報が無く彼らも不安を抱えています。二期生、三期生ともなれば、現場に2年目、3年目の先輩がいるので、実習面や生活面の指導を先輩が手助けしてくれるようになります。

実習生の最初の仕事を教えてください。

鋼材の切断と穴あけ(H型鋼、コラム、C型、アングル、チャンネル)、開先などの鋼材加工の技術習得から始まり、慣れてくれば作業を任せています。技術が無く入ってきても、大小様々な作業がありますので、先輩社員の指導のもと、頑張っています。

実習生の仕事・生活の様子はどうですか?

日本人の新人と全く変わりない印象です。工場の機械も新しくなったので、若い子だとすぐ慣れてくれます。彼らは実習に対して意欲がありますが、限られた期間しか実習をできないのが残念に思うこともあります。実習生が受ける必要のある試験は会社でもサポートしています。特に溶接の試験は難しいので、指導に力を入れています。

生活面においては、会社のすぐ近くに寮を完備し、実習生みんなで生活しています。自分たちでBBQやパーティーをして盛り上がり過ぎて、諸注意を受けることもありますが、注意されると素直に反省しています。年に数回行っている社内イベント(花見や祭り)も、非常に楽しんでくれました。最近はコロナの影響で開催できず残念そうです。

日頃から自分の意見も述べてくれますし、難しいことはエフ・アドバンスの通訳を介して話を聞けるので、コミュニケーション不足の心配もなく、彼らの様子も伸び伸びとしている様に感じます。

丸久鋼材株式会社

受け入れで気をつけていること

面接時の判断基準としては、事前の履歴書などの書類を参考に、フィーリングの合う方、明るい方、体力テストや実技テストを見て、一生懸命しているかどうかなどを基準としています。日本人の面接と同じです。

受入れ後は、日本人も外国人も平等であることを社内で徹底しています。母国を離れ日本で頑張っているので、社員みんなで応援しています。周りの社員も日本人と同じ様に接してくれています。

ただ、会社の休日はやはり目が行き届かないので、遠方に出かけるなど、特別な行動をする時は報告して欲しいと伝えています。日本の生活や常識を教えてあげることも必要ですし、事故等を未然に防ぐためでもあります。

受け入れを検討している企業の方へ

個人的な意見ですが、自分の子供たちのように見ているので、深く悩まず接しています。同じ従業員として接していれば気持ちも伝わり、しっかり応えてくれます。私たちの心配をよそに、本人たちはものすごくたくましいので、今や戦力として無くてはならない存在なほど。不安なのは最初だけで、お互い直ぐに慣れてくるのではないでしょうか。

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