受入れ企業の声
当組合を通して外国人実習生を受入れられた企業様へのインタビューです。
日本通商株式会社 伊東 部長
実習生の受⼊れ事業を始めようと思われた
経緯・きっかけについて教えてください。
最初に受入れ事業を開始したのは2014年頃。以前よりお付き合いのある企業様より紹介されたのがきっかけです。当社のある大分では、当時同業企業の受入れ事例がなく未知の取り組みでした。現場では外国人NGのお客様も多く課題も多かったのですが、やると決めたからには何ができるかを考えることにしました。
実習生の受入れに対して不安はありませんでしたか?
やはり言葉の壁と生活の違いですね。取引先に対する理解も必要ですので、難色を示すお客様には現場に出向き「宜しくお願いします」と頭を下げに行くこともありました。実習生も同じ社員なので、働きやすいようにしてあげたいとの一心でした。
実習生の最初の仕事を教えてください。
とび業は、足場に上がらず運搬などの作業からスタートします。塗装では、清掃・ケレン作業などから始めます。
実習生の仕事・生活の様子はどうですか?
実習生への率直な印象としては、発展途上国ならではのハングリー精神や素朴さが有り、真面目に実習に取り組んでくれています。覚えも早く、現場では何の心配もないですね。日本語の必要性を感じ、努力して覚えようとしている子もいます。
また、私が荷物を持っていると、あわてて走ってきて「荷物持ちます」と言ってきた時は、やはり「かわいい」と思いましたね(笑)。私だけでは無く、その様な純粋さが既存社員の評価も得ており、彼らが来てから社内全体の会話が増えたと思います。
どの様にすれば彼らと上手く実習ができるか等を考える事は、日本人にとっても勉強になりますし、社員同士の良好なコミュニケーションにもつながり、社内が良い雰囲気になっていると思います。
受け入れで気をつけていること
選考の際に大事にしているのは「笑顔」です!明るくて、頑張ってくれそうに感じます。実際の受入れ後は、日本人だから外国人だからという境目は無くす様に、社内で指導しています。
とはいえ、育った環境は大きく違いますし、日本で働く上でのマナーや礼儀などは指導する必要がありますね。中には陽気な子もいますので、時には「静かにしなさい!」と指導する事もあります。来た時の状態のまま元気に帰って欲しいので、愛情を込めてしっかり指導しています。
受け入れを検討している企業の方へ
心配なのは最初だけだと思います。一度受入れると、我々も慣れますし、ずっと続けると思います。2年目の先輩実習生が1年目の実習生の指導を手伝ってくれますし、続けることで良いサイクルが出来るのではないでしょうか。
受入れて失敗した…と感じたことは無いですね。悩んでいるなら入れてみた方が良いと思います。実習生を受入れる事は、社内の良いチームワークにもつながり、結果的に良かったと思っています。