受入れ企業の声

当組合を通して外国人実習生を受入れられた企業様へのインタビューです。

有限会社 ハヤシ・プロップ 林 社長
2021.09.01 公開

有限会社 ハヤシ・プロップ 林 社長

事業内容
鋼構造物塗装・建築塗装
受入人数
技能実習生3名・特定活動2名(2021年8月現在)

実習生の受⼊れ事業を始めようと思われた
経緯・きっかけについて教えてください。

以前から取引のある企業様が、実習生の受入れ事業をされていました。実習に真面目に取り組み、日本語を一生懸命勉強している彼らの様子を拝見し、当社も実習生を迎え入れようと考えました。

実習生の受入れに対して不安はありませんでしたか?

最初は、言葉の壁・住居・管理面と実習の場である現場が外国人を受け入れるのかなどの不安もあり、直ぐに決断ができませんでしたが、先にあげた企業様からアドバイスも受け、思い切って受入れる決断ができました。

また、最初の手続きが複雑で全く不明でしたが、エフ・アドバンスさんの指導で必要書類を準備し、何のストレスもなく受入れ事業をスタートすることができました。

実習生の最初の仕事を教えてください。

ケレンさび落としや養生などです。日本の新人と全く同じ作業ですね。

実習生の仕事・生活の様子はどうですか?

実習中はとても真面目です。道具の運搬や、職人を手助けするアシスタント作業(テゴ作業等)も率先してこなしてくれます。その分、職人も作業に専念でき、効率も上がっているのではないでしょうか。

先輩職人を見て、一生懸命勉強している子もいますし、本当に日本人の若手と何ら変わりないと感じます。カタコトの日本語ではありますが、意思疎通はそう難しくは無かったです。

受入れ当初は、九州での実習生は珍しく外国人への偏見もありました。言葉の違いにより安全対策面に関して不安な事から、取引先の現場で入場禁止となることもありましたが、最近では、当社実習生の仕事態度や日本語能力などを理解していただき、入場できない現場は無くなりました。非常に嬉しく思います。

現在当社には22歳〜28歳のミャンマー人2名・ベトナム人3名がおりますが、外国人という理由で住居を貸してくれない場合もあります。受入れている私たち企業が生活面のフォローをする必要があります。彼らは環境に順応するのが非常に早いので、大きなトラブルもなく楽しくやれています。(今日も、社員みんなで海水浴へ行っています!)

受け入れで気をつけていること

実習現場には、必ず先輩日本人とペアで行ってもらいます。片付けが苦手な子も多いので、作業の段取りや片付けの大事さなどを、しっかり教えるようにしています。

受け入れを検討している企業の方へ

日本人も外国人も変わらないと思います。検討中であれば、思い切って受入れをし、続けるかどうかを判断してみる方がおすすめです。

また、この受入れ事業をきっかけに、労働基準法に関する社内整備を行えたことも大きなメリットでした。後継者問題や人材育成など、建設業全体が抱える課題は山積みですが、労働に関する社内整備は、今後の自社発展や信頼にも繋がると思います。

当社では今後も継続して、実習生を受入れようと考えています。この日本の高度な技術や仕事に対しての取り組み方・安全面に対する考えなど、日本人・実習生に関わらず、良いことはしっかり吸収してもらいたいです。実習生が国に帰ってからも、日本で学んだことを仕事に活かしてもらい、技術などの橋渡しをしてもらいたいですね。

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